「センター試験が最低だったので、あきらめて浪人しよう思うのですが…」
センター試験の自己採点の集計結果は、たしかに「D判定」…。
ふだんならここで、「受験校変えて、頑張ろう!」というところですが、このときだけは、そんな声をかけることができませんでした。
というのも、入学時から校長の私のところにきて、一緒にいろいろ調べて決めた志望校でしたし、決して努力をしていなかったわけではなかったからなのです。
むしろ人並み以上の努力をしていたことを知っていたからなのです。志望校の合格のために、できることはすべてやってきたからなのです。
予備校の実績をあげるために、適当な受験校を選んでアドバイスすることもできたのです。だがこのときばかりは、予備校とか校長とかそんなことではなく、真剣に、「あと1ヶ月足らずで、合格できる方法はないのか?」
それだけを考えていました。
「時間つくるから、明日顔出してくれる?」
そんな言葉しかかけられませんでした。
あらためてセンター試験の集計結果を見てみるが、何度見ても「D判定」であることに変わりはありませんでした。
センター試験と二次試験の比率がほぼ同じなので、二次試験で高得点を取れれば、決して合格できないというわけではありませんでした。
ところが、二次試験には、「面接」と「小論文」があることをすっかり忘れていました。正直、センター試験の対策で精一杯だったので、「面接」と「小論文」に関しては、まったく対策をしていなかったのです。
「面接…」
「小論文…」
二次試験で逆転合格するために、残された選択肢は、この「面接」「小論文」しかなかったのです。
次の日、「ここまで一緒にやってきたから、最後まで信じてついてきてくれるか?」
何の根拠もない言葉でしたが、それでもやってみるという返事でした。
学科試験に関しては、今までどおり、科目の先生にアドバイスをもらいながら対策を進めていき、「面接」と「小論文」に関しては、一緒にやっていくという内容でした。
今までとの違いは、勉強の時間は減らさず、予備校の授業終了後に、毎日1時間「面接」の練習を一緒にするということと、毎日1つ「小論文」を書いてくるということでした。
かなり睡眠時間を削らなければいけないことはわかっていました。
途中で、「もうやめたい…」と言われるかもしれない、そんな私の気持ちを知ってか知らずか、毎日私のところにやってきてくれたのでした。
私の方も、朝一で提出された「小論文」を添削し、「面接」の練習をする時間をつくりました。
とはいえ、「面接」や「小論文」でどうすれば高得点を取れるのかは、よくわかりませんでしたし、正直、自信もありませんでした。
それでも、毎日、「小論文」と「面接」は続きました…。
「どうやったら合格できるのか?」
いくら考えても、答えにはたどりつかない気がしていました。
実態がつかめないことを正直に話し、本番の前に、実際の入試で練習の成果を試すことを提案した。
もちろん、「面接」と「小論文」の成果を試すためにです。
比較的簡単に受験校が見つかりました。偏差値もそれほど高くなく、「面接」と「小論文」の配点が高い。
ここで合格できれば、自信につながり、志望校にも合格できる、そのように考えていました。
受験終了後、手ごたえはないが練習どおりにやれた、そんな感想でした。
で結果はというと、
「不合格…」
この結果には、私自身がハンマーで頭を殴られたかのような衝撃でした。
ここまで何も言わず私のアドバイスに忠実に従ってくれたその結果が、
「不合格…」
本番まであと2週間と少し、なりふりなどかまっていられない。
まずは、不合格だった大学に電話して、徹底的に不合格の理由を聞いた、「それは教えられない」の一点張りでしたし、あまりにも偉そうな口調だったのですが、グッと唇を噛みしめ、何度も頭を下げた。
他の予備校の先生にも頭を下げました、高校の先生にも頭を下げました、何か知ってそうな方にはとにかく連絡しました、直接お会いしてアドバイスをもらいました。
その結果、私が指導していた内容ではとても合格できないという結論にたどりついたのです。
受験雑誌や参考書に書いてある「面接」や「小論文」の方法では、平均点は取れても、逆転はできないということがわかったのです。
それから2週間、私は校長の仕事そっちのけで、ほとんどの時間を「面接」と「小論文」の練習に費やしました。
職員の中には、「校長頭がおかしくなったんじゃないか」というような目で見る職員もいましたが、そんなことはどうでもよかったのです。
私がほしかったのは、「合格」の2文字だけだったのです。
いろいろな方にアドバイスをもらい、それなりにわかったつもりではいました。
ですが、あまりにも受験雑誌や参考書に書いてある「面接」や「小論文」の方法とはかけ離れていました。
あまりにも非常識な内容だったので、ためらいもありましたが、「一発逆転」にはこの方法しかなかったのです。
で、志望校の結果はというと、見事に合格!
このときばかりは、自分の受験のときの何倍いや何十倍の感激でした。
そして、「校長信じてよかった…」大きな声ではありませんでしたが、中村くんの言葉を聞き、涙が滝のようにこぼれたことをいまでも覚えています。
自己紹介が遅くなりました…
大学受験面接研究会の長田と申します。実は、この内容は、ずっとふせていた内容です。
というのも、この後、私は予備校の校長を辞めたのですが、その理由をこの話の主人公である、「中村くん(仮称)」が自分の責任だと思っていたからです。
その後、私は、この中村くんと同じく、努力している全国の受験生の役に立てればと思い、この「大学受験面接研究会」を立ち上げたのです。
受験生からの支援もあり、立ち上げから3年足らずで、3000人以上の受験生のサポートをさせていただきました。
つい先日、中村くんと会う機会があり、そのことを話したところ、懐かしそうに涙を浮かべながら、「全国の受験生の役に立つなら、ぜひ使ってください」と承諾をもらうことができたので、今回掲載することができました。
当会の面接対策は、対策本で取り上げられているような、暗記面接の対策ではありません。
合格を手にした受験生は、大きく分けて2つ、さらに分けるとしても3つの質問の対策のみというのが、実際のところです。
面接で大学に合格することは、決して簡単なことではありませんが、難しいことでもありません。
あなたが面接で合格するためには、「話すことが苦手だ」とか「あがり性だ」とかいうことは、あまり関係ありません。もちろん、暗記力も必要ありません。
あなたのことを、あなたの言葉で伝える、ちょっとしたコツさえつかめば、合格できるのです。
ぜひ、一緒に頑張りましょう!
大学受験面接研究会(日本実用講座振興会)
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-2-2小川町B5ビル6F
FAX 020-4664-5609 MAIL info@mensetu.info
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